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不妊症検査

一般検査

基礎体温

基礎体温の計り方

婦人体温計を使 用し、覚醒時(一定時間がよい。体を動かす前)に口腔内で測定します。体温計は水銀のものが良いです。デジタルの物は便利ですが温度の上下の振れが大きくなります。

基礎体温表の記入の仕方

まず、日付と月経周期を記入して下さい。次の月経予定日ぐらいまでの日付と周期を記入してください。出血や腹痛など記号も記入してください。

基礎体温表をつけると何がわかるのでしょう?

排卵が起こると、卵巣には黄体が出来て、黄体ホルモンの分泌が始まります。黄体ホルモンは体温を少し上げる作用があり、その作用で基礎体温は高温相になります。  つまり、基礎体温表が低温相と高温相の2相性になっている場合は排卵が起こっているのです。排卵の無い(無排卵)人は低温相のみの1相性になります。高温相は通常約14日間続きますが12日間より短い人は黄体ホルモンの機能が悪い(黄体機能不全)が疑われます。
また、高温相が2週間以上続いている場合は妊娠の可能性があります。

なお、当クリニックでは基礎体温表に検査の結果や投薬、注射などを書き込むようにしています。それにより、次の周期の計画がたてやすくなります。
基礎体温表はみなさんと医師の交換日記の様な物だと思って下さい。

各種ホルモン検査

月経の周期にあわせ、排卵に関わる色々なホルモン検査があります。主に血液検査で行います。

月経開始2日から4日目 基礎的なFSH(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体化ホルモン)の値を調べます。これにより、卵巣の機能がある程度推測できたり、一部の排卵障害を起こす疾患の診断に役に立ちます。
月経から排卵までの間 この間には卵胞が発育し、卵胞よりエストロゲンの分泌が起こります。超音波検査で卵胞の大きさをチェックするとともに、エストロゲンの値を調べます。 排卵後から次の月経までの間:排卵後7日目から9日目ぐらいでプロゲステロンの値を調べます。

その他のホルモン検査

プロラクチン:乳汁を分泌させるホルモンです。 甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンも場合によっては検査の必要があります。

頚管粘液

排卵直前には内診時、頚管粘液を採取します。通常は頚管粘液量と性状をチェックします。
特殊な検査としては採取した頚管粘液を用い、頚管粘液内を精子が通過するかどうかを調べる生体外精子貫通テスト(クレンマー・テスト)を行なう事があります。

超音波検査

当クリニックの外来では主に経膣的に超音波検査を行います。
子宮や、卵巣の状態を観察します。基礎体温表だけでは正確に排卵日を予測するのは困難です。
そこで、超音波検査で卵巣を観察し、卵巣に出来ている卵胞を確認します。卵胞は排卵直前で約2cmになります。それによって、排卵日をより正確に予測できる事が出来ます。同時に子宮内膜の状態も確認します。
もちろん、子宮筋腫や卵巣嚢腫が認められる場合は随時それらの観察もします。

卵管の検査

卵管の通過性を調べる検査には子宮卵管造影検査、通気検査などがあります。

子宮卵管造影検査

子宮内に細いチューブを留置し、レントゲン下にチューブから造影剤を注入し、子宮から卵管、腹腔内に造影剤が漏れ出すのを確認します。
卵管の通過性だけでなく、子宮内や形の異常や、卵管采付近の癒着等も診断が付く場合があり、大変有用な検査です。

超音波卵管造影検査

子宮内に細いチューブを留置し、経膣的に超音波検査で超音波用の造影剤を注入し、子宮から卵管、腹腔内に造影剤が漏れ出すのを確認します。
造影剤の刺激も少なく、負担も少ないのですが、超音波検査によって、行いますので、皮下脂肪や腸の運動などの関係で通過性が確認できない場合もあります。

特殊検査

抗精子抗体(精子不動化抗体)検査

女性のなかには血液中に精子に対する抗体ができる場合があります。
(抗体とは異物が体内に入ってきた時にその異物を排除するために作られる物で生体の防御機構のひとつです)その抗体が頚管粘液の中などに分泌されますと、受精の妨げになる場合があります。現在不妊症の原因となる抗精子抗体には精子不動化抗体や精子凝集抗体があると言われています。
なかでも精子不動化抗体が陽性の患者さんは難治性の不妊症になる場合があります。これらの抗体の有無は採血によって調べる事が可能です。

子宮鏡検査

子宮内腔の異常(内膜の異常な増殖や内腔に突出する子宮筋腫)を確認するためには超音波検査、CT、MRI等の画像診断がありますが、実際に、子宮内を見て確認するのが一番確かです。
子宮鏡は太さ約3mmのファイバースコープを子宮内に入れて子宮口から挿入し、子宮内腔などを観察します。

腹腔鏡

卵管造影検査や超音波検査、また各種の画像診断(MRIやCTなど)では、腹腔内の状態はある程度予測は出来ても、癒着の有無や、卵管、卵巣の細かい状態までは診断がつかない事があります。
腹腔鏡は全身麻酔をした上で、臍付近からスコープを入れて腹腔内を観察します。
当クリニックでは通常3日間の入院検査になります。
観察のみで終了する場合もありますし、癒着の剥離や卵巣嚢腫の手術等を同時に行う事もあります。