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Q&A
Q: 体外受精・顕微授精による治療はどんな場合に有効ですか?
A: 体外受精は、卵管障害、精子機能障害、女性血液の抗精子抗体などによる免疫性不妊症および原因不明不妊症などの治療に有効です。体外受精では受精しない場合には顕微授精を行う事で、受精させる事ができます。体外受精や顕微授精による治療の可能性についての詳しい説明は、担当医師にお聞き下さい。
Q: 体外受精の際、卵巣刺激に薬を使うのはなぜですか?
A: 卵巣から卵を採取するとき、複数の卵が得られるように薬や注射を用いますが、それは、妊娠率を向上させるためです。なぜなら、体外受精した後の妊娠成功率が子宮に移植する受精卵の数にある程度比例してくれるという事実があるからです。しかし、複数の受精卵を同時に子宮に移植しますと、妊娠率を向上させますが、同時に双子も三つ子といった多胎妊娠をきたすことにもなります。
Q: 体外受精について、ときどき治療を中断することがあるそうですが、それはどのような場合ですか?
A: 治療を中断するケースは主に次の2つがあげられます。ひとつは、血液検査や超音波検査で卵胞の発育が不十分であることが認められたり、卵が摂取できないケースです。この場合は、治療を中断して次周期以降に再度卵巣刺激を行います。このような状況で体外受精を施行しても、妊娠率は非常に低く、肉体的・精神的に、そして経済的にも不利と考えるからです。もうひとつのケースは、体外受精を行っても受精しない場合と、受精卵が正常に発育しない場合です。胚移植を行っても妊娠は期待できないので移植を中止せざるを得ません。
Q: (体外受精について)胎児の健康に異常はないでしょうか?
A:

世界ではすでに体外受精で万を越す新生児が誕生しており、一般的に見ると、異常の率は自然妊娠とほとんど変わらないか、または、わずかに高い程度と考えられています。オーストラリアにおける結果では、660人の分娩児のうち、奇形率は2.4%で、自然妊娠の場合の1.8%に比べてわずかに高い数字を示しています。これは、おそらく体外受精による多胎妊娠によるものと思われます。また、体外受精では、高齢出産のケースが多いことも、数字を高くしている理由のひとつと考えられます。当クリニックでは、高齢妊娠の場合は、ときどき胎児がダウン(Down)症候群のような染色体異常を有する危険性が考えられるため、羊水穿刺による染色体分析をお勧めする場合があります。ただしこれは、何も体外受精による妊娠に限ったことではなく、自然妊娠の場合でもいえることです。詳しいことは担当医にお聞き下さい。

Q: 体外受精は健康上、害になりませんか?
A:

普通一般の治療と同様に、体外受精の治療においてもいくらかの危険が伴います。例えば、排卵誘発剤による卵巣刺激のため、ときに卵巣の腫大をきたします。これは、卵を含んだ卵胞の腫大によるためです。まれに卵巣腫大によって、下腹部痛や腹部の腫大・吐き気・軽度の腹水などを伴うことがありますが、ほとんどの場合、自然に症状がなくなります。また、採卵を行うときも、膣から採卵を行う場合は、全身麻酔の必要はありませんが不快感や合併症を伴うこともごく稀に見られます。採卵を行った場合、非常にまれですが、腹腔内出血などの合併症により開腹手術が必要になる場合があります。そのほか、最も問題になるのは、体外受精を行うという精神的ストレスです。それは、体外受精の治療が、その性格上、成功による喜びと失敗による失意とか、極端に現れるからでしょう。

 
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